抗加齢センター（院内標榜）

"アンチエイジング"という言葉は、主に容姿の老化をとらえた美容的なニュアンスで世間に浸透しているかと思いますが、実は医療や健康の分野に大きなかかわりがあります。
アンチエイジング（抗加齢）医学は、予防医学であり長寿科学の一部です。 ”老化は疾患”ととらえ、長寿研究を基礎に学際的に実践を通じて健康長寿を目指す領域であり、「そもそも病気にならない体作り」を目的とした医療です。

日本人の平均寿命と健康寿命（自立した生活を送れる期間）の差は約10年で、これは約10年間も支援や介護が必要な日常生活の制限を受ける期間があるということになります。
菅井内科ではこの健康寿命の延伸に取り組むため、抗加齢医学専門医をおいた「抗加齢センター」（院内標榜）を設立いたしました。加齢に伴う老化を遅らせ、健康で活き活きとした人生を送るために、健康な今のうちから対処をすることをお勧めしており、様々な検査をご提案しています。
（※抗加齢センターでの検査・診療は自由診療となります。）

• 筋年齢：筋肉量BIA法、握力
• 骨年齢：％YAM（踵骨超音波法）
• 血管年齢：baPWV
• 神経年齢：WCST
• ホルモン年齢：IGF-1, DHEA-s

• 免疫ストレス：リンパ球数
• 酸化ストレス：d-ROM, BAP
• 生活習慣：抗加齢QOL共通問診票
• 心身ストレス：コルチゾール/DHEA-s比
• 糖化ストレス：SAF(AGE READER mu)

「老化」はすべての人に生まれた瞬間から始まっており、今現在も進行しています。
このドックでは健康なうちから、自分の身体の老化度や弱点（=老化の危険因子）を知り、老化（＝加齢の病的促進）を回避する方法をご提案いたします。
5つの機能年齢および老化の要因となる5つの危険因子を調べることによる総合的な評価に基づき、抗加齢医学専門医によるカウンセリングが受けられます。
年齢を重ねても健康で質の高い生活を続けることを目的としています。

美容や健康に悪影響を及ぼす「糖化」が進行したあとにできるのがAGEs（終末糖化産物）です。
AGEs蓄積量の増加は肌、血管、骨、臓器を老化させ、様々な病気をもたらします。
AGE Readerは、体内に蓄積されたAGEs(終末糖化産物）を、身体を傷つけることなく、リアルタイムで計測できる新しい測定ツールです。

体重や体脂肪率だけでなく、脂肪量・内臓脂肪量・筋肉量・水分量・骨量など体の組成内容を細かく測定。さらに両腕・両脚・体幹の部位別、筋肉量の左右差分析などから体のゆがみもチェック、総合的な体型評価からバランスの良い体型を目指します。

超音波式の機械に足を乗せるだけで、自分の骨が何歳代に相当するのか目安が分かる「骨年齢」のほか、20代の健康な骨の状態を100%とし、現在の骨密度が何％かを表した「YAM値」などが分かります。
外見では判断できない骨の健康状態について、定期的に測定を行うことにより、骨粗しょう症の予防や早期発見につながります。

両腕と両足首の血圧と脈波の伝わる速さを調べることで、動脈硬化の程度を数値としてあらわすことのできる検査です。一度の検査で ABI（足関節上腕血圧比）と PWV（脈波伝播速度）を同時に調べることができます。ABI は血管のつまりを、PWV は血管の硬さを調べます。
日本人の三大死因は がん、脳血管疾患、心疾患です。そのうち脳血管疾患と心疾患は動脈硬化が危険因子になるため、早期発見が大切です。

あたまの健康チェック®は、認知機能低下の訴えのない健康な方（３０歳～９９歳）から、受けていただける簡易認知機能スケールです。
年齢とともに衰えやすい認知機能は、生活習慣病などの影響により機能低下が加速すると言われています。気付かず放置されると認知症発症の確立が上がるとされ、40代からの定期チェックとリスク管理をお勧めします。
※あたまの健康チェック®は、認知症の有無や症状を評価するための心理検査（いわゆる認知症検査）ではありません。

ミネラルは健康維持に欠かせない重要な役割をしています。食事やサプリメントで栄養を摂取しても、ミネラルが無ければそれらはうまく働くことができません。例えば、カルシウムやマグネシウム、リンは骨や歯を構成する主成分で、これらが不足すると骨が弱くなり折れやすくなります。しかし、ミネラルは身体に必要だからといって適量以上摂っていると過剰症になり、さまざまな障害が現れます。また、「有害金属」と呼ばれる、身体に様々な障害をもたらすミネラルもあります。
オリゴスキャンは手のひらに光をあてるだけで、体内のミネラル20元素と有害金属（有害ミネラル）14元素がわずかな時間で測定、ヨーロッパのサーバーとつながり分析できる、画期的なシステムです。

健康な身体でバランスの良い食事から栄養を摂ることができるのであれば、それが一番でしょう。ただ、健康状態の悪化やライフスタイルなどにより日常生活では十分な栄養をまかなえていない場合、補助的な意味でサプリメントを治療や生活習慣の改善に併用することは効果的であると考えます。
栄養は足りないものだけを摂ればよいのでなく、様々な栄養素が絡み合い、消化吸収にまで影響しております。当院では専門資格「サプリメントアドバイザー」を有している医師がおり、今補うべき栄養素の種類・量などを、お身体の状態を理解した上でアドバイスさせていただきます。
サプリメントには同じ名前であっても、メーカーごとに品質や添加物には大きなばらつきがあり、最悪健康被害の原因にもなり得ます。当院で取り扱うサプリメントは、一般に市販されているものより格段に栄養素が多く、不要な添加物が入っていないもののみを厳選しております。
なお、安全にご使用いただくため、サプリメントの販売は診察を受けられた患者様のみとさせていただいております。

北野克宣　Katsunori Kitano　

北野Dr. コラムや活動実績

副院長
抗加齢・生活習慣病センター長

＜経歴＞
金沢大学 医学部医学科 卒業
金沢大学大学院 先進予防医学研究科 恒常性制御学講座（旧第一内科）入局
金沢大学付属病院、金沢赤十字病院、金沢医療センターなどを経て現職

＜所属学会・資格など＞
医師/産業医/医学博士（金沢大学）
学会認定専門医（総合内科、循環器、禁煙、抗加齢医学）
日本抗加齢医学会 評議員/アンチエイジングドック推進委員
NPO法人 禁煙推進の会えひめ理事
日本臨床コーチング研究会認定コーチ
日本笑い学会・笑いの講師団　“笑顔と健幸の伝道師”
日本臨床栄養協会認定 NR・サプリメントアドバイザー
日本健康生活推進協会 健康マスター推進リーダー、健康マスターエキスパート・普及認定講師
日本ポジティブ心理学協会認定 ポジティブ心理学プラクティショナー
ラフターヨガ・インターナショナル・ユニバーシティ認定 笑いヨガリーダー
日本ヨガメディカル協会認定マインドフルネスヨガセラピー指導士/セラピスト
日本ポジティブサイコロジー医学会 正会員
糖化ストレス研究会 正会員
日本疲労学会 正会員
日本睡眠学会 正会員